MUFGコインについては、みずほフィナンシャルグループなどが手がける「Jコイン」から統合の打診があるとの報道がある。

三毛:それはない。Jコインは電子マネーであって、仮想通貨ではないと考えている。仮想通貨と電子マネーが一緒になるということはたぶんないと思う。

MUFGコインは仮想通貨を目指しているのか。

三毛:ブロックチェーンという分散記帳のシステムを使うという意味ではビットコインと同様に仮想通貨といえる。法的に仮想通貨という形でよいかは、これから金融庁と相談して整理をしていく必要がある。

 1コイン=1円では仮想通貨ではないということになれば、例えば電子マネーだということになる。電子マネーだと前払い方式になるが、資金移動業という制約が発生するため100万円という資金決済の上限になる。まだ完全に整理がついてないところなので、実証実験をしつつ当局と相談していく。

貸す親切と貸さぬ親切、無理な貸し出しはしない

カードローンについて金融庁の検査が入った。今後の対応は。

三毛:カードローンに限らず、貸し出しの基本は「返済が可能な顧客の必要な申し出に的確に応える」ということだ。返済ができるというところと、必要なお申し出に的確にというところが非常に重要だ。

 「貸す親切、貸さぬ親切」ということが昔から言われる。無理な貸し出しはしない。お断りするのはその時には申し訳ないことだが、無理な借り入れを勧めれば最終的には顧客にとって迷惑になる。一方、難しいところだが、他社で高い利率での借り入れをしてしまうということにならないように、銀行はお客様に可能な限り妥当なレベルでお貸し出しをするということをやっている。

 銀行はこの点についてきちんと見極めができる、という前提があった。しかし現実に過剰な貸し付け事例があったということは、そこが完全には機能してないかったのかもしれない。全国銀行協会の申し合わせもあり、審査基準をもっと厳しくするべく対応している。当行は、従来200万円の借り入れで所得証明をもらっていたが、この基準を50万円に引き下げた。10月からはテレビCMをいったんやめて、どういうあり方が適正かを再検討する。我々自身が襟を正し、健全な消費者金融を提供していく。

銀行は貸金業法における総量規制(個人の借入総額が年収の3分の1までに制限される仕組み)から外れている。今後は規制が必要ではないかとの意見がある。

三毛:当局の判断することだが、我々自身はそういうものがなくても過剰貸し付けにならない体制を整えていこうと思っている。体制が十分整っているかについて、説明責任はある。能力がないと判断されれば、総量規制のようなものが入ってくることになるのだろう。少なくとも現在の体制が、総量規制が必要になる運営とは思っていない。