今年6月に突然、病気を理由に三菱東京UFJ銀行頭取を退任した小山田隆氏の後任となった三毛兼承頭取がこのほど、日経ビジネスなどのインタビューに応じた。マイナス金利導入やグループ経営強化、フィンテックなどデジタル化の急速な進展、台頭する仮想通貨など、様々な環境変化が銀行の経営を揺さぶる中、新頭取はどのように日本最大の銀行を率いていこうとしているのか。

三毛 兼承(みけ・かねつぐ)氏
三菱東京UFJ銀行 頭取
1979年慶応大学経済学部卒、三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。2011年常務。2013年専務執行役員。2016年副頭取。2017年6月頭取に。

突然、頭取に就任することになってから約4カ月が経った。

三毛兼承頭取(以下、三毛):6月10日に赴任先の米国から帰国して、その直後の6月14日に就任するという慌ただしいスタートを切った。就任から200社以上の顧客と会う機会を得たのに加えて、多くの社員と直接対話を重ねた。変革への決意を新たにし、手応えを感じることができた。

来年度早々に3つに組織を再編する

他のメガバンクを含めて、銀行単独ではなくグループとしての連結経営に重心が移っている。銀行の経営環境と、グループの中で求められている役割をどう認識しているか。

三毛:従来は銀行の商品、サービスをしっかり理解し、証券のサービスはそれよりは少し分かっていればよかったかもしれない。今後はグループが持っている機能すべてを理解して、その上で顧客ニーズを理解して先回りして考えることが必要になる。

 中堅・中小企業の取引先は、約34万社ある。非上場のオーナー企業の事業承継をどうしていくか。遺言から始まって、不動産、企業をどうするのか。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のすべての機能を結集しないといけない。