(写真:永川 智子)
(写真:永川 智子)

 目下のところ取り組んでいるのは、レゴグループ全体のブランドをどう強化していくかという点です。レゴには、ファウンデーション、エデュケーション、レゴランドなど、複数の財団や事業が存在します。これらをレゴブランドの下にどう結びつけ、どう強くするかという戦略を描くことも私の責任です。

「組織の再生に数年はかかる」

 役割の一つにはもちろん、レゴの遊び方が将来的にどう変わっていくかを考えることも含まれています。いわゆる「Future of Play」を研究していくことですね。AI(人工知能)、ロボット、3Dプリンター、バーチャル・リアリティのような最先端技術には常にアンテナを張っています。

 現段階ではいずれも、レゴの商品とすぐに連携させるのは早いかもしれません。しかし、これらの動向は常にウォッチしています。

 そうした未来の遊び方を体験できる施設「レゴハウス」が、9月27日に本社がある(注:デンマーク西部の都市)ビルンにオープンしました。子供たちがレゴの魅力をたっぷり体験できる施設です。加えて、デジタル時代におけるレゴブロックの新しい遊び方を我々が研究する場としても位置づけています。

 デジタルゲームの普及が、レゴの業績に影響を与えているという説明は、確かに分かりやすい。しかし、内部で起きている問題を外部環境のせいにしていては、次の成長はありません。我々はしっかりと組織を再構築したいと思います。

今回の決算は、かつてのような経営危機ではないという認識ですか。

クヌッドストープ:危機ではないと100%断言しますよ。

 私がCEOに就任した当時(2004年)のような負債も抱えていませんし、レゴの付加価値は変わっていません。組織を小さく、シンプルにすれば、再び成長路線に回帰できると信じています。

 もちろん、組織の改革は一朝一夕ではできません。数年はかかる作業になると覚悟しています。それが、過去の危機で培った私の経験が導き出した結論です。


日経ビジネス2017年10月9日号 世界鳥瞰「レゴ、成長神話に黄信号」もぜひお読みください。
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