レゴ創業家3代目のケル・キアク・クリスチャンセン氏(左)(写真:永川 智子)
レゴ創業家3代目のケル・キアク・クリスチャンセン氏(左)(写真:永川 智子)

 ブランド、カルチャー、製品、戦略をどう進めていけばいいか、ニールスの相談役として、会話のキャッチボール相手になります。ちょうど、私がCEOになりたてのころ、(創業家3代目の)ケル・キアク・クリスチャンセンがその役割を担ってくれました。同じような関係を再び構築しようと考えています。

デジタルはレゴの遊びを拡張する

スマートフォンやタブレットの普及がさらに進んでいます。2000年代の経営危機の時にはここまで普及していなかった電子機器が、レゴから市場を再び奪っていく可能性はありませんか?

クヌッドストープ:本質的には、「デジタルが我々のビジネスを駆逐するか」という問いになると思います。それはないというのが我々の考えです。

 確かに、90年代のテレビゲームに比べてデジタル技術は進化しました。スマートフォンやタブレットを持つ子供は増え、ゲームも充実しています。

 しかし、レゴが提供する「ブロックを組み立てる意義と楽しさ」は、デジタルで奪われるというよりも、むしろ拡張されていきます。最近の製品としては、例えばプログラミング言語を使ってレゴを動かす「Lego Boost」が挙げられます(関連記事「子供にプログラミングどう教える? LEGOの答え」)。レゴとデジタルを組み合わせた新しい遊び方がどんどん広がっていくと考えています。

とはいえ、レゴの遊び方は今後もさらに進化させる必要がありますね。

クヌッドストープ:会長である私のミッションは、まさにその新しいビジネスについて考えていくことです。

 昨年12月にCEOを退任し、周囲には、私がすっかりビジネスから引退したと思っている人がいます。まったくそうではありませんよ!(笑)。むしろ、さらに忙しくなっています。

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