2017年10月1日にレゴの新CEOに就任したニールス・クリスチャンセン氏
2017年10月1日にレゴの新CEOに就任したニールス・クリスチャンセン氏

具体的にはどのような部門や役割が重複していたのですか?

クヌッドストープ:具体的な部署については、今はお話できません。まだ本人にも通知していない段階ですから(注:2017年9月27日時点)。ただ、彼らは全員、レゴの発展に貢献してくれた人々です。仕事探しなど、今後のキャリアについて最後までサポートしていきます。

今年8月にはバリ・パッダCEOが退任しました。パッダ氏は、COO(最高執行責任者)からCEOに今年1月に昇格したばかりでした(関連記事:「日本メディア初登場、LEGO新CEOに聞く次の成長」)。彼の退任も、今回の業績発表と関連しているのですか?

新CEOが8カ月で退任した理由

クヌッドストープ:そういう見方をされても仕方のない面もありますが、少し誤解もあるので、事実を説明しておきたいと思います。

 バリは、私が会長に就任するタイミングで、レゴの経営メンバーから退くことを考えていました。公式なステートメントでもそう述べています。しかし、私が彼に「残ってCEO職を引き継いで欲しい」とお願いしました。彼はレゴの再生を共に果たした戦友ですし、彼ほどレゴを知っている人間はいないからです。

 彼は承諾してくれましたが、一方でリタイアする意志があることも分かりました。ですから、すぐに次のCEO候補を探す必要がありました。そのようなタイミングで、ニールス・クリスチャンセンに出会いました。

 彼が今年3月まで率いていたデンフォスは、産業機械などを開発する、デンマークではとても有名なメーカーです。非上場の創業家系企業であり、経営理念もレゴに近い。

 デンフォスもレゴと同様に、一時期経営不振に陥っていましたが、ニールスはそれを立て直した実績があります。彼のリーダーシップは、レゴの再成長に打ってつけだと判断しました。

 そして、バリや経営幹部と議論する中で、トップ交代は早いタイミングで実施するのがよいと判断しました。ニールスは10月に就任します。バリとの引き継ぎはスムーズに進んでいます。

クヌッドストープ会長と新CEOの責任はどうすみ分けていくのですか?

クヌッドストープ:クリスチャンがCEOに就任した後は、彼がレゴの経営に責任を持ちます。私は、いうなれば、彼のスパーリングのパートナー相手となります。

次ページ デジタルはレゴの遊びを拡張する