需要変動に即応した生産体制へ

 ミニバンは、小飼社長が近年提唱している「グローバルスイング生産」にも妨げになる。同じラインで生産できる車種を各地の市場動向に応じて振り替えする枠組みだが、一括企画で設計されていないミニバンは機動的に振り替えができない。米国や中国の需要の変動が見通しにくい現状では、即応性を失うことが大きな機会損失を招くことに繋がりかねない。

 ミニバンの生産撤退で、一括企画の枠組みに入っていないのは商用車と軽自動車のみになる。これらの車種には他社に生産を委託しているものも多い。マツダのモノづくり革新はCX-8の投入で、1つのステージを終えたことになる。もちろん小規模メーカーのマツダはまだ多くのハードルを超えていかなくてはならない。特に英仏が内燃機関の搭載車を将来的に禁止する方針を掲げる中、得意とするディーゼルエンジン車の市場をどのように醸成していくか、既存顧客も納得するEV(電気自動車)をどう開発するかが当面の大きな課題になるだろう。