バスケの外国人選手を獲得

アルバルクの試合は吉本が演出を担当、会場を盛り上げた

 昨年始まった日本のプロバスケットボールBリーグ。初代王者の座をかけたチャンピオンシップ準決勝で、トヨタを母体とするアルバルク東京は惜しくも敗れたが、会場でひときわ注目を集めたのが、アルバルクの中心選手、ディアンテ・ギャレットだ。米NBA選手だったギャレットを日本につれてきたのは、吉本だ。

 アルバルクのBリーグ加盟にあたり、吉本は2015年12月から16年10月まで、チーム強化のためのコンサルタント業務を担当した。チームロゴ、ユニフォーム、マスコットの刷新、試合会場の演出などを手掛けたが、中核業務は有力外国人選手の獲得だった。吉本は米国の有力エージェント、ワッサーマン・メディア・グループと太いパイプがあり、ギャレット獲得もこのルートが生きた。

 米NBAなどから外国人選手を獲得する場合、これまでの常識なら、得点に絡むパワー・フォワードというポジションか、ゴールに最も近いセンターと呼ばれるポジションの選手が対象だった。吉本はチームの要望も踏まえて、日本で人気が出る選手の条件は、スピード感あるプレーと考え、ポイントガードという司令塔のポジションのギャレットに白羽の矢を立てた。もくろみは当たり、Bリーグが開幕すると、ギャレットの高速ドリブルや、切れ味鋭いパスに、日本のファンはくぎ付けになった。SNS上で「ギャレットやばい!」といった書き込みが殺到し、オールスター戦のファン投票で1位になるほど、たちまち人気選手となった。

 吉本のスポーツ事業センター長の星久幸は「海外から有力選手を獲得する場合、足元を見られて日本側に不利な契約を飲まされることが多かった。日本でも力のあるエージェントが育てば、こうした過去の悪習はなくなる。吉本がその先兵になる」と意欲を見せる。ギャレットの獲得では、条件交渉や法的な手続きまで、すべて吉本が担当し、チームと選手、双方が納得できる契約を結んだ。