さらにアップルのスマホ「iPhone」などの人気端末を手軽に安く買えない点も大きい。SIMフリーの携帯購入者は、端末価格をもっとも重視するというデータがある。公正取引委員会も8月2日に格安スマホの普及には中古端末の普及が欠かせないと指摘したが、現状では消費者が数ある中古端末の中から納得のいく端末を自分で見極めるのは困難なままだ。

 こういった課題の克服を目指したサービスが冒頭で述べたMEモバイルだ。「幅広い選択肢からの端末の購入」「SIMの購入」「初期設定」の3点をセットで提供することで、利用者の敷居を下げる。小林泰士社長は、「これまで格安SIMを使おうにも希望の端末がなかったり、あっても高かったりとわずらわしいところが多かった。その課題を解決したい」と説明する。同じ中古のiPhoneでも未使用品だったり、使用はしているが格安だったりと要望に合わせて選択肢を提供できるという。中古に不安を感じる消費者も多いため、使用期間中の端末に補償サービスをつけることも考えている。

 こうしたサービスが普及していけば、ユーザーが好みの端末や安価な通信サービスを安心して選べるようになる。いずれ携帯大手も本腰を入れて競争するようになり、多くのユーザーに値下げの実感が行き届く可能性を秘めている。