国交省の確認試験の結果に比べ、三菱自動車の社内試験の結果は最大約8.8%(ガソリン車とディーゼル車)、平均4.2%(同)下回っていた。三菱自動車はこれまで一連の燃費不正を受けた記者会見で、「乖離があっても3%程度」と説明してきた。

 記者会見で益子会長は、今回の不正について報告を受けた時の心境について、「信じられないという気持ち。1991年以降、法規で定められている手法とは異なる『高速惰行法』を採用していたが、当時の現場には何らかの根拠があったのだと思う。でも、今回の乖離には(そうした根拠がないため)衝撃を受けた」と話した。

 一方で、国内での生産や日産自動車の提携には影響が出ないことを強調した。約2週間の販売停止中は、生産車種を国内から海外向けに振り変えるなどして生産量を維持。日産とも「一連の燃費不正はデューデリジェンスの対象としない」(益子会長)方向で話が進んでいたため、影響はないという。

宙ぶらりんの2カ月間

 また益子会長は自身の進退について、これまで通り「10月に新体制に引き継ぐまでは目の前の問題解決に全力を注ぐ」との考えを示した。一連の燃費不正で相川哲郎・前社長と中尾龍吾・前副社長が退任。益子会長に残された期間もあと2カ月しかない。

 そんな中、いかにスムーズに新体制にバトンタッチできるかが問われている。逆に言えば、今の三菱自動車にできることは、賠償金の支払いなどの事務作業を着々進めること以外、それほど多くないのが実情だ。