「えらいことになるぞ」

 6月には岡藤会長自身が石本社長らデサント経営陣に対して不満をぶちまけていた。岡藤会長の主張は「デサントは伊藤忠の信用をバックに商売ができているのに、25%という中途半端な状態(現在は伊藤忠の持ち分法適用会社)で経営に全くグリップが利かない。なのに何かあったら伊藤忠が責任をかぶるのはおかしい」というもの。デサントが現状維持を主張すると、「そんななめられたらな、えらいことになるぞ」「来年の株主総会では(石本社長ら)取締役選任議案に反対する」と息巻いた。

19年ぶりの創業家出身として2013年に社長に就いたデサントの石本雅敏氏(写真:朝日新聞社)

 伊藤忠は本気だ。7月6日に近畿財務局に提出した大量保有報告書によると、デサントの株式保有比率は25.01%から26.01%に引き上げられた。8月27日にも、市場外でデサント株を買い付け、保有比率を27.70%まで一段と高めたという報告書も出しプレッシャーを強めている。

 ワコールHDというホワイトナイト(白馬の騎士)を味方に得て対抗するデサント。それでも伊藤忠は「デサント買収」に突き進むのか。 

 詳細は2018年9月3日号の『日経ビジネス』、『日経ビジネスDigital』で公開します。