短期間で一気にまとめた提携話

 この数カ月、水面下ではデサントと伊藤忠の間で激しい応酬があった。

 「伊藤忠が主体性をもってデサントを経営したい」「25%しか持っていない状況では何もできない。(株主総会で他企業との合併など経営の重要事項を決める議決を否決できる)34%でも意味がない」

 7月下旬、岡藤正広会長の意向を受けた伊藤忠幹部は、デサントの石本雅敏社長にこう告げた。事実上の最終通告だった。

 不信感を強めたデサントは伊藤忠に対抗すべくホワイトナイト探しを急ピッチで進めた。そしてたどり着いたのがワコールだ。デサントと同じく創業一族が経営の要職に就き、創業家同士の交流もあった。今年6月に就任したワコールHDの安原弘展社長もデサントの石本社長とは関西財界つながりで公私とも付き合いがあり、意見を交わすなど仲が良い。こうした人間関係が短期間で一気に提携話をまとめる一助になったようだ。

 詳細は2018年9月3日号の『日経ビジネス』、『日経ビジネスDigital』で公開します。