実際に純米に入ってみてどのように感じましたか。

内藤:外観のデザインや操作性に関しては日本よりも厳しいのではないかと思います。すべての開発段階で親会社のシャオミのチェックが入るのですが、フタと本体の間をもっと狭くできないのかなど細かな指摘が入ります。こういった点は、中国の一般的なメーカーとは一線を画すと感じた、当初の印象の通りですね。

技術流出を防ぐのはますます難しく

 現在販売している炊飯器は999元(約1万5000円)ですが、私としては少し安すぎると感じています。ブランド力を高めるためにも、もっと高い商品があってもいい。

 現在は毎日フル生産で予約済みの商品を作っている状態です。炊飯器の市場は日本が年間約600万台。一方、中国は年間5000万台とも言われます。やはり10倍近い購買力はすごい。今後は機種を増やしていければと思っています。そして、いつかは日本人が中国に炊飯器を買いに来るような商品を作れればと思います。

日本人が中国の企業で働くことに対して技術流出につながるといった声もありますが、どのように考えていますか。

内藤:もちろん流出してはいけない技術はあるでしょう。こうしたものは国として守らなければなりません。ただ、炊飯器について言えば、流出するような技術は残っていません。日本で炊飯器を買い、分解すれば分かるものばかりです。

 それに今や中国企業が日本の企業を買収することが珍しくない時代です。東芝の白物家電子会社を買収したのは、炊飯器でも中国トップシェアを握る美的集団です。技術を一企業の中だけ、日本の中だけで独占するのは、今まで以上に難しいと考えるべきでしょう。

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