温泉旅館やリゾートホテルの運営を手掛ける星野リゾート(長野県軽井沢町)は、7月20日、東京・大手町に日本旅館「星のや東京」を開業した。

 周囲のオフィスビルとは少々異質な、黒くそびえ立つ18階建てのビル。一棟がまるごと旅館で、1階の玄関でスタッフが出迎え、宿泊客は靴を脱いで館内に入る。客室は全84室、露天風呂付きの大浴場には温泉を引いた。1泊1室7万8000円(消費税およびサービス料10%込み、食事別)からとなっている。

7月20日に東京・大手町に開業した「星のや東京」。黒い外観が特徴だ。 1階の自動ドアの先にある玄関で、靴を脱ぐ。高い天井と竹などの素材を使った下駄箱に圧倒される(写真:陶山勉、以下同)

 星野リゾートはこれまで、「星のや」「界」「リゾナーレ」といった3つのブランドを中心に展開し、現在運営するのはこの星のや東京で35施設となる。従来、立地はいずれも観光地で、都心での開業は初だ。

 大手町を含む丸の内周辺は海外旅行者に人気の観光エリアでもあり、また、周囲には、高い知名度を誇る海外資本のホテルも多くある。星野佳路代表は、「運営会社として自立していくためには、世界の競合と戦わなくてはいけない。まずは東京のど真ん中で、ホテルではなく『日本旅館』で勝負する」と意気込みを語る。