スマートニュースでは、ニュース記事への誘導を目的としたプッシュ通知は行っていますが、今回のようにニュースの閲覧以外の「行動」を起こすことを促すようなプッシュ通知は過去になかったのではないでしょうか。

望月:そうですね。今回が初めての試みになります。表示されたプッシュ通知をスワイプすると、結果スマートニュースのトップページに飛びますが、あくまで今回の「メッセージ」としては、情報を見てくださいというよりは、行動を起こしてください、というものです。そうした類のプッシュ通知はスマートニュースとしても初めてで、一歩踏み込んだ形になります。

 時代が大きく変わってきていて、スマホを活用して多くの人が常に情報を見ています。そうした行動様式に寄り添う形で投票を促したいと考えた結果が「選挙に行こう」のプッシュ通知でした。

利益以外で、どう自分たちを表現するか

社内では「選挙に行こう」とプッシュ通知することに異論はありませんでしたか。

望月:特に大きな議論はなかったですね。「どこどこの政党に入れよう」とかいったキャンペーンでもないですし、純粋に選挙に行くことは大事なこと、という姿勢です。

 選挙関連については、過去毎回情報発信も行っていましたし、イベントも含めて、ずっと少しずつやっていました。プッシュ通知は新しい試みではありますが、その延長線上だという感じで、社内でもポジティブに捉えてもらっているのだと思います。むしろ、こういうことをやる自分の会社を誇らしく思ってくれている社員の方が多いと思いますね。逆に言えば、そういう風に思ってくれる人たちが集まっているのだとも言えると思います。

 これは、鈴木(健、同社会長)や浜本(階生 同社社長)の哲学でもあると思いますが、目先の利益や成長につながることはどのメンバーもほっといてもやります。では、それ以外の部分で、どう自分たちを表現し、社会に貢献していくか。そうした自発性のようなものが会社のカルチャーだったり、特徴になっていくのだと思っています。変なブランディングをするよりも、そうした姿勢の方がよっぽど外に伝わるのではないかと思います。