JXTGが4月に発足して、市場に影響は出てきたか。

 出てきている。一つは需給のバランスを見ると分かる。JXTGの影響だと思うが、商社に回していた業転玉(余剰製品)が減るなど、供給がタイトになってきているように感じる。そのことが関係しているのか、コスモ系列の販売店へのガソリン供給量も増えている。想像するに、特約店や販売店の一部は業転玉を買っているスタンドもあったが、玉の仕入れが難しくなって、「系列回帰」として、系列元売りからガソリンを買おうという変化が起きているのではないか。業転が減り、各社の卸価格が落ち着けば、安定した収益があげられるようになる。

提携のためにホールディングスにした

JXTGや出光・シェル連合の後追いでしかないのでは。

 それは違う。マーケットが安定するのはいいことだが、2大グループで「寡占」になるのは競争環境として正しくない。そのためにも、第三極としてコスモが重要な存在になる。そのためにも健全に経営して生き残るべきだし、経営者としてそうしていくつもりだ。

第三極の存在感を出すために、石油ガス開発の国際石油開発帝石(INPEX)や、ガス会社など、別のエネルギー企業と統合や提携は考えていないのか。

 もちろん、ありえる。INPEXはちょっと規模が大きいが、石油採掘のアップストリーム(上流)と呼ばれるところと組むのは面白い。そうした他社と組みやすいようにホールディングス(持ち株会社)制にしたという側面もある。例えば、マーケティング事業では流通企業と組む手も可能だ。また、うちの株主の筆頭はアブダビ首長国系の国際石油投資会社なので、その関係で提携先を紹介されることもある。話があれば、提携は前向きに検討していく。

桐山浩・コスモエネルギーホールディングス社長(写真:北山宏一)
桐山浩・コスモエネルギーホールディングス社長(写真:北山宏一)