「もういいっすよ!」株主から諦めの声

 その後も高田会長は淡々と抑揚のない口調で説明を続けた。1つの質問に対し、10分以上話し続ける場面も。参加した株主によれば、総会開始から1時間半が経過したころ、多くの参加者からため息が漏れ始めたという。

 「もういいっすよ!」 ある株主が諦めさえ滲む声を上げた。

 「さっきの自動車メーカーとの争いについては?」 質問した株主が高田会長の声を遮る。それでも、高田会長は「時間的な制約もあり…」と説明を続けた。

 別の株主が質問する。

株主「無配、無配と続き民事再生…。救済の検討は?」

高田会長「非常に申し訳ないが、裁判所の決定に委ねる。断定的なことは言えない。現時点で、分配可能な財産を確保できる見込みがありません…。申し訳ありません」

 徐々に高田会長の声が小さくなる。

別の株主「そんなに長く話すならマスコミにもっと説明したらどうですか。社会的要請を果たしていないのでは?今日の話を聞いても、創業家の権力の姿の印象がある。どこで経営判断を失敗した?」

高田会長「大変申し訳なく思っています…。言い訳にしかならないが、『お前はこれが望ましいというな』と一部の人に言われた。忸怩たる思い。米の公聴会後の会見も『してくれるな』と…」

 「経営判断については、偉そうに聞こえるかもしれないが、出来る限りの対応をしてきたつもりです…。亡くなられた方、怪我をされた方には申し訳なかった。結果としてすごく時間がかかり、予見できなかったことは未熟だった」