開始1時間、ようやく質疑が始まる

 株主総会開始から約1時間。ようやく株主による質疑が始まった。以下、株主への取材をもとに、主な質疑応答の様子を再現する。

株主「終わったことはどうしようもない。エアバッグは信用失っている。シートベルトなどはどうなのか」

高田会長「2つの側面。1つは自動車メーカーの対応は様々。エアバッグ発注継続も少ないがある。もう1つはコーポレートリスク。シートベルトの発注も変更しているメーカーもある。製造しているものの変更は困難。国の届け出など全てやり直し。我々の仕事は2、3、4年前に決まっている」

 「事業の安定性は簡単な問題ではない。我々は経営に直接関係する立場ではなくなる」

別の株主「世界2位のサプライヤーが中国の会社(編集部注:再建のスポンサーは中国企業傘下の米自動車部品大手、キー・セイフティー・システムズ(KSS)に決定している)に1750億円という破格の安さで売ったのはなぜか。なんでこんなに安い?(リコール費用の負担について)自動車メーカーとの協議で争わないのはなぜか。まだエビデンスは出ていない」

高田会長「(不具合の原因が)再現できない。誰の責任なのか。今もその状況が続く。ありがたいことに銀行との連携で、残高維持を継続してきた。その中で経営努力してきたのが現実。残念なのは、時間が非常にかかったこと」

 高田会長による回答が淡々と続く。その後、価格の妥当性について吉田勉取締役からの補足説明が始まる。

吉田取締役「40社の候補社に当たった。競合他社や部品メーカー、ファンド。その中の5社から金額の提示を受けた。4社は横一線。その中にKSSもいる。1社はそれより低かった。結果的に似たような金額でKSSが選ばれた」