「まさか」が起きた。

 6月24日午前7時(現地時間)。EU(欧州連合)離脱の可否を巡る英国の国民投票で、離脱が確定した。「離脱」は1741万票で51.9%、「残留」は1614万票で48.1% だった。

 「最悪の日だ」。英国の公共放送BBCに出演した残留派の議員は、無念の表情で語った。

 23日の午後10時に投票が締め切られた当初、英国内の報道には残留ムードが漂っていた。その理由は、締め切り直後に調査会社YouGovが発表した結果予測。残留が52%、離脱が48%と予測していた。

 ところが、開票作業が進むに連れ、状況は変わった。開票作業の序盤、離脱派が苦戦すると見られていた東部や北東部で、予想以上に離脱派が健闘。午前1時を回った時点で、両陣営のムードは対照的になった。

 午前2時25分時点では、382地区のうち51地区の開票結果が判明。離脱が全体の50.7%、残留が49.3%となった。この結果、上昇していた通貨ポンドが一時的に下げるなど、相場は不安定な展開となった。

 その後も、離脱派の勢いは止まらなかった。午前3時時点で離脱が全体の50.3%、残留が49.7%となった。この頃から、報道の雰囲気が明らかに変わり始めた。当初は残留が盛り返すと見られていた時間帯になっても、一向に離脱との差は縮まらない。それどころか、離される展開が続いた。それまで残留後のシナリオを語っていたBBCなどの番組が、次第に「離脱した場合」について議論を繰り返すようになった。