投票所に足を運ぶ有権者(写真:永川 智子)
投票所に足を運ぶ有権者(写真:永川 智子)

 投票日となった23日、ロンドンは早朝から激しい雨に見まわれた。その後も終日、曇り模様の天気が続いたが、予想投票率は83.7%となっており、影響はほとんどなかった模様だ。

 ロンドン市内の投票所に、投票開始の午前7時(日本時間の午後3時)前に足を運ぶと、既に待ち行列ができていた。並ぶ人々の年齢層は40代、50代が多かったが、20代と見られる人も混じっていた。開票とともに、投票者が次々と投票所に入っていった。

 離脱に投票したと言う40代の女性は、「今日が(離脱という)歴史的な日となることを期待している」と語った。一方、残留に投じた50代の男性は、「色々なリスクを考えたら、やはりEUに留まる方がいいと思う」という。

 投票権を持つのは、18歳以上で英国籍やアイルランド国籍を持つ英国在住者、一定の要件を満たす海外在住者など。登録した有権者数は約4650万人と過去最多となった。投票用紙には、残留(Remain)か離脱(Leave)のどちらかにチェックを入れる。どちらにもチェックをいれなかったり、両方をチェックしたりした場合、無効となる。

ロンドン市内の両替所には行列

 先に触れた通り、予想投票率は8割を超えている。仮にこの数値が確定すれば、残留派にとっては有利になる。

市内の両替所にはポンド両替の行列ができていた
市内の両替所にはポンド両替の行列ができていた

 日曜に実施される日本の投票とは違い、今回の国民投票は平日に実施された。多くの店やオフィスは通常通り営業しており、街の様子は、一見したところ普段と変わりない。ただ、随所で国民投票が実施されていることを感じさせる場に遭遇した。

 ロンドン市内にある両替所では、離脱した場合のポンド下落に備えて両替所に行列ができていた。行列に並んでいた男性は、「たぶん(離脱は)ないと思うが、万が一のこともあるから」と理由を語った。午後に入り、その行列はさらに長くなった。

投票日、ボランティアも最後の呼びかけを展開した
投票日、ボランティアも最後の呼びかけを展開した

 英国各地多くの駅前では、残留と離脱それぞれの陣営のボランティアが集り、投票を呼びかけていた。競い合うようにビラを配布。インターネット上では、投票した姿を写真に撮ってフェイスブックなどに投稿するよう呼びかけていた。

 ロンドン地区の集計所は、市内の中心部に設けられている。午後10時の直後にその一つを訪れたところ、人影はまばらだった。集計所の担当者によれば、結果は午前0時半ころから見えてくる。各地区の発表が本格化するのは24日午前3時30分(同午前11時30分)ころと見られている。両陣営の幹部は、英国全土の集計結果をとりまとめるマンチェスターで結果を待ち構える。

 果たして、YouGovの予測は当たるのか。ちなみに、有識者や投資家が参考にするブックメーカー(賭け業者)ラドブロークスは、23日午後10時時点で、残留88%、離脱12%と予測している。

 あと数時間後で、大勢が見えてくる。