アベノミクスの評価について尋ねたところ、「評価する」と答えたのが13.7%。「どちらかと言えば評価する」と合わせても49.2%で、半数に届かなかった。

 評価する・評価できないと答えた双方に理由を尋ねた。評価する側で最も多かったのは「景気対策、デフレ脱却への期待が生まれたから」で、回答者の57.6%に上った。「積極的な金融政策で円高是正、株高が進んだから」(45.5%)、「TPP参加など自由化を促す政策を取っているから」(31.4%)も多かった。

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「他の党よりはましだから」

 一方、評価しない側の最多回答は50.7%で「賃金上昇など景気回復の実感が薄いから」。2番目は「成長戦略の実施行程が不透明だから」(48.7%)だった。

 アンケートからはアベノミクスが目指す方向性には賛同意見が多いが、民間投資を喚起する成長戦略である「第3の矢」に対する不満が浮かび上がる。

 支持政党なしの無党派層の回答を分析したところ、「評価する」は5.9%、「どちらかと言うと評価する」は30.1%だった。「評価できない」と「どちらかと言うと評価できない」の合計は63.9%で、全体と比べて13ポイントほど高く振れた。

 評価すると答えた中には「他の党よりはまし」「野党の政策は具体性がないので」などの消極的な意見が目立った。アベノミクスを手放しで支持している人々は圧倒的多数ではない。野党が票を伸ばすには、安倍政権と距離を置く無党派層を掘り起こし、投票行動に結びつけられるかがカギになる。