ファミリーマートやローソンも5月にそろって日用品を値下げしました。追随は想定していましたか。

 まあ、されるだろうなとは思っていました。今までも大体そうでしたから。ただ、私たちはテスト実施を含めて相当準備を重ねてきています。加盟店向けの商品展示会の場でもお示しして、ご理解をいただいたうえでのスタートです。加盟店の導入率が違ってくるのではないかと思います。どれだけの加盟店が導入するかというのは、メーカーと(仕入れ価格などを)交渉するうえでも一つの武器になります。

ファミリーマートも5月に追随して値下げした。店頭には「緊急」を銘打ったポスター(5月下旬、東京都内の店舗)

セブンイレブンの既存店売上高は、4月まで57カ月連続の前年比プラスという驚異的な記録です。この数字、やはり社内では大きな存在ですか。

 やはり私たちとして、これを止めるわけにはいきません。策を打てば必ず数字が出るということを、この57カ月間ずっとやり続けてきたわけですから。

この連続記録が金科玉条のようになって、背伸びしすぎている印象もあります。

 もちろん記録だけを至上命題にして仕事しているわけではないですよ。マーケットの環境によっては、止まるときも来るかもしれません。けれど私たちは変化対応業ですから。努力して結果が出るのであれば、努力するまでです。

コンビニ各社は大量出店を進めてきた一方、それぞれの店舗の商圏は小さくなって、既存店の客数は伸び悩んでいます。

 セブンイレブンの既存店客数はお陰様で昨年もクリアしているので、必ずしも業界の動向と同じではないですが。(既存店売上高がプラスになっていることの背景に)単価の上昇があることは確かです。今回は値下げの一方で、大容量・多数パッケージを増やしていますから、単価は上がっています。

新体制発足で議論する会社に

今回の日用品強化もそうですが、セブン&アイ・ホールディングス(HD)の経営体制が昨年変わったことで、色々な施策を柔軟に打ちやすくなった側面もあるのでしょうか。

 HDと事業会社との間でもっとコミュニケーションを取ろうと話しています。「いま目の前にある課題を素直に精査してみよう」という雰囲気になっているのは確かですね。

 柔軟というより、どちらかと言ったらみんなで議論して、「ハードルがあってもまずはやってみようか」というボトムアップの空気が出てきています。これは無理かなと思っても「まず口には出してみようよ」と。セブン-イレブン・ジャパンの古屋一樹社長からも「役員でも提案できないやつはダメだ、仕事してるとはいえない」と厳しく言われるようになっています。