航空券や飲食店の予約も

 訪日客が団体から個人客にシフトしていることもあり、日本の旅行会社も個人向けの体験型旅行に商機を求めつつある。JTBは寿司を握ったり、相撲を体験したりする、外国人向けのツアーを強化し始めた。だが多くの旅行会社が、新たな市場開拓に出遅れている点は否めない。

 訪日外国人の間では、すでにエアビーの認知度が高い。今後は同じエアビーのサイトから、様々なイベントを予約できるようになる。さらに同社は米国では航空券や飲食店の予約まで多様なサービスを提供する構想を進めており、日本でも「包括的な旅行の体験を提供していきたい」(ゲビア氏)という。

 政府は2020年に訪日外国人を4000万人に増やす計画だ。旅行予約サイト世界最大手の米エクスペディアも訪日客の利用者を増やしている。旅行のプラットフォームを外資に押さえられると、日本企業はそれに乗るか乗らないかの2択を迫られ、いずれを選んでも収益が伸びづらい状況になってしまう。それは、米アップルのスマートフォン「iPhone」の普及で、音楽配信や決済のプラットフォームが握られた日本のIT(情報技術)業界がたどってきた道でもある。

(日経ビジネス2017年4月3日号より転載)

まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。