3月22日午後、ロンドン中心部の国会議事堂近くで乗用車が次々と通行人をはねた。警察はテロ事件として捜査を開始した。(写真:AP/アフロ)

 恐れていたことが、ついに起きた。

 3月22日午後2時40分頃。ロンドン中心部、国会議事堂に隣接するウェストミンスター橋上で突然、グレーの「ヒュンダイi40」が歩道に乗り上げ、通行人を次々とはねた。自動車は走り続け、国会議事堂を囲う策に激突。中から出てきた男はそのまま議事堂の敷地に侵入しようとし、止めに入った警察官をナイフで刺し殺した。

 男は、議事堂の敷地内に侵入したところを、駆け付けた警察官に撃たれ、その後死亡した。ウェストミンスター橋では2人が死亡したほか、少なくとも20人が負傷している。

 ロンドン警察は、一連の行為をテロ事件として捜査を開始した。現在のところ、単独犯による犯行と見ているが、犯人の身元や犯行動機は、22日午後8時現在も判明していない。今後数日間は、ロンドン市内の警察官動員数を大幅に増やし、厳戒体制を敷く。この日、英下院議会、スコットランド議会などすべてが事件を受けて中止された。

事件から約2時間後、現場を訪れた

 事件から約2時間後、現場近くを訪れた。議事堂周辺の道路は封鎖されており、一般の人は近づくことを禁止されていた。事情を知らない観光客が、警察官に事情を聞いている姿が目につく。

国会議事堂に続く道。一般の通行人はここで規制されていた。
報道関係者も立ち入れるのはここまで。国会議事堂の時計台「ビッグベン」が目の前に見える。

 普段なら、タクシーやバスがせわしなく行き交う議事堂周辺の通りは閑散としている。ウェストミンスター橋には、事件当時の状態のまま、バスや自動車が停まっているのが見えた。