日本は空港利用料の高さが課題
航空市場が拡大していく中で、日本市場への期待は何ですか。
ドゥ・ジュニアック:日本の市場は急速に伸びています。大きな要因はインバウンドの増加です。2020年に4000万人のインバウンドを受け入れるという目標を達成してほしいですね。
受け入れ態勢を整えるためにインフラに大型投資をすることが必要ではないでしょうか。空港とホテルを別々に考えるのではなく、一体として捉えることも必要かもしれません。
世界中の空港や都市の中で、日本の空港や都市の特徴をどのように捉えていますか。
ドゥ・ジュニアック:サービスの質は良いと思います。ただし容量を増やすためには投資が必要です。空港利用料の高さが課題であり、効率性を高めて利用料を手頃にしてほしいと思います。
保安や入国審査をスムーズにすることは課題ではないでしょうか。従来はインバウンドが急増することを想定しないシステムになっていたので、適切なシステムを構築していかなればなりません。
航空市場が拡大していくと、二酸化炭素(CO2)の排出量も増えます。どのように排出量をコントロールしていきますか。
ドゥ・ジュニアック:IATAは2016年にCO2排出の規制システムを導入しました。各国や航空会社と連携してCO2排出のデータを収集し、そのデータを共有します。排出量の増加を抑えるために、CO2の排出権取引市場の活用を促しています。
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