レゴ本社のあるデンマーク・ビルン市に建設中のレゴ体験施設「Lego House」。2017年9月にオープンする予定。

好調な業績が続く一方で、成長率は鈍化しつつあります。

パッダ:それはご指摘の通りです。ここ5年ほどは、我々も驚くほどの急成長が続きました。もちろん、これはレゴ社員の頑張りによるところが大きいと思います。

 ただし、この勢いが未来永劫続くとは思っていません。今後は、急成長ではなく「sustainable growth(持続的な成長)」が続くことになると思います。グローバル企業として、長期的に着実に成長していくという意味です。

今年1月に新CEOに就任しました。前CEOから何を引き継ぎ、何を変えるつもりですか。

パッダ:(前CEOの)ヨアン・ヴィー・クヌッドストープ氏は、2000年代の経営危機からレゴを見事に再建しました。ここ5年は組織や拠点を拡大し、レゴをデンマークのローカル企業から、グローバル企業にするための施策を次々と打ってきました。

4月からマネジメント体制を変更

 CEOとしての私の役割は、これまで進めてきたグローバル体制を完成に導き、レゴを持続的に成長ができる会社に発展させていくことです。

 社員に求めることは、前CEOと何ら変わりません。レゴの経営方針である「未来のビルダー(クリエイター)を育む」というコンセプトをこれからも追い求めてほしいということです。レゴのミッションも、バリューも変えるつもりはありません。

 ただし、マネジメント体制については、これからもこまめに見直していく必要があると考えています。規模拡大に伴い、役割を分担していかなくては、効率的な経営ができなくなってしまうからです。

 具体的には、5人体制で運営してきた「マネジメントボード」を今年4月に廃止します。代わりに、エグゼクティブ・リーダーシップ・チームと呼ぶ7人で構成する新たな経営体制を敷きます。従来のマネジメントボードのメンバーであるCEO、COO(最高執行責任者)、CMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)、CCO(チーフ・コマーシャル・オフィサー)に加えて、2つの最高職を追加します。

 1つは、CBTO(チーフ・ビジネス・トランスフォーメーション・オフィサー)。グローバルなビジネス体制を考える専任者で、規模が大きくなってもレゴの理念を社員に浸透させる経営の仕組みを企画してもらいます。

 2つめは、CPO(チーフ・プープル・オフィサー)で、人材開発や職場環境のありかたを考えるポストです。従来はCOOが担当していましたが、専任者を置くことで、よりきめ細かい対応をしてもらうことにします。