ビザ取得までわずか1週間

 スタートアップカフェは市中心部の「TSUTAYA」の一角に入居する。TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は2014年の福岡市を皮切りに、全国3カ所で同様の施設を開設している。

福岡市でのビザの申請はTSUTAYAの店舗内にある支援拠点で行う

連帯保証人もカフェで

 2人は制度の説明を受けた後、スタートアップビザの申請を即断。わずか1週間後には認定された。同カフェを通して、会社の登記を手伝う司法書士や、PMDA申請を代行する行政書士、さらに顧問となる会計士や国際法に強い弁護士、住まいや事務所を探す不動産業者などを全て紹介。さらに、ここで出会ったコーディネーターが事務所の連帯保証人まで買って出てくれた。

 今後はホテルや運送会社などに機器を販売していく。また「認知症の改善効果も期待できる。介護施設向けの販路を作りたい」とシャー氏は語る。

スタートアップカフェには日本語、英語が堪能な人材が常駐する。

 「アジアのゲートウェイ」を標榜する福岡市がCCCと取り組んでいるスタートアップカフェは、非常に手厚い支援態勢をとっている。開業時間は平日・土日ともに午前10時から午後12時まで。「ほかの自治体でよく見かける役所内の支援施設と違って、外国人にとって利便性が高く、敷居も低い」。コンシェルジェを務める藤見哲郎さんはこう話す。

 日本語、英語双方に堪能な人材や起業に詳しい専門家が2人常駐。米国人の弁護士による無料相談会も開かれる。資金面でもファンドへの仲介やエクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)に関する助言をするほか、英語で交渉できたり外国人向けに保証人が不要な物件を紹介したりする不動産業者も複数紹介できる。「起業家向けの全ての情報がここに集約されている。月間平均約180件の相談のうち、外国人が20%を占めている」(藤見さん)