今やあらゆる企業で経営上の最重要課題となった「働き方改革」についての新連載。残業削減にテレワーク、ダイバーシティー……。いち早く取り組んできた企業の「実践」に学ぶ。第1回は「金曜日午後4時終業」を8年続けてきたアステラス製薬。「早帰り」を定着させるための秘訣とは。

品質保証部の日室桂史主任は「(金曜早帰りは当然なので)最近はあまり妻に感謝もされない」と話す(写真=的野 弘路)
海外拠点にも制度を説明し、会議の時間などを調整している(写真=的野 弘路)

 2月24日金曜日。東京都中央区にあるアステラス製薬の本社では、午後4時を過ぎると社員が席を立ち始めた。

 同社は2009年、毎週金曜は午後4時終業とする「ファミリーフライデー制度(以下FF)」を導入。対象は国内で働く社員の約半数。

 この日は、経済産業省らの提唱で始まった、月末の金曜日に早帰りを促す「プレミアムフライデー」の初回。大手企業を中心に導入する機運が高まっているが、アステラスでは同様の取り組みを8年前から続けてきた。現在は午後5時までに約半数、午後6時までには約7割の対象社員がオフィスを後にする。