新業態の開発・成長は全社体制で後押し

 3つ目の壁は、新業態の開発だ。中計には、モスフードサービス全体で、モスバーガーに次ぐ経営の柱を確立することを明記した。具体的には新規業態である紅茶専門店「マザーリーフ」や和食業態「あえん」などを、3年以内にFC展開できるように経営基盤を構築し、採算性の改善を進めていく。

 これまでモスフードサービスは、数々の新業態に挑戦してきた。ラーメン業態「ちりめん亭」やステーキ・ハンバーグ業態の「ステファングリル」はその代表例で、チェーン展開したものの、収益を十分に上げられず売却している。

 「これまでは新業態に携わっている人だけががんばっている状況になって、結果として成果を生みづらかった。組織を変えて担当者に任せるだけでなく、社長がある程度“干渉”する仕組みにして、全社を挙げてサポートする形にしていく」と中村常務は決意を語る。

 モスフードサービスが今、直面しているのは、日本の外食チェーンが成長し続けていく上で避けて通れない問題の縮図といえる。単一業態が全国チェーンのブランドとして普及した後に、既存店を持続的に伸ばしつつも、次の成長の柱をいかに生み出していくか──。創業家である櫻田氏のイメージが強いモスバーガー。18年ぶりに誕生する新社長の肩には重責がのしかかっている。