小泉氏は「希有な存在」

ここ数年で関係を深めた政治家・小泉進次郎をどう評価していますか。

福田:間違いなく、今の国会議員の中で希有な存在です。1回生からスターであり、期待をちゃんと受け止めるだけの技量があり、勘違いしない。足りていないことも分かったうえで、勉強するし、届かないところは人に頼る。バランス感覚が優れています。

 ちゃんと大きくなっていく人であることは間違いありません。今回の会議もそうですが、そういう政治家に仕事を頼まれることこそが、一緒にやろうと思う一番の原動力になっています。

小泉さんは2009年の自民党が大敗した衆院選で初当選し、自民党というだけで石を投げられるような経験をしました。福田さんは2012年の衆院選で初当選し、いわゆる「魔の2回生」と呼ばれる世代に属しています。でも、この会議のメンバーのように経験を積み、実績を残してきた議員も目に付きます。

福田:当選4回の小泉部会長なども含め、我々は政治家経験がまだ浅い分、社会常識があり、つらい経験もしてきたという意味で根性もあります。永田町や自民党の仕組みも分かってくる中で、自分の思いを形にしていきたいという意欲も強い。あとは議論し、活躍していく場があればということです。

 これからさらに経験や政治力を身につけていくと、我々の世代の政治家は、実はそれほど国民を失望させずにすむのではないかと思っています。

 かつてのように、右肩上がりの成長で税収をどう配分するかといった分配型の政治から、少子高齢化の進展などでどう負担を分かち合うのかといったことなどに政治の重点も変化してきました。

 この会議は30代の議員も多いのですが、彼らはあと30年から40年も政治に携わる可能性があります。政治と国民の関係を再定義しながらこどもの世代にまで責任を持って政治を進めていく。そうしたメッセージが世の中にうまく伝わっていけば、将来に対する希望や国民の安心感にもつながっていくのではないでしょうか。

福田さん自身は群馬県が地盤ということもあり、一貫して中小企業政策や地域活性化への関心が強いですね。

福田:この国の本当の力は地域にあると考えています。地域の皆様が生きがいを持って、安心して働けるから地域は輝く。輝く地域が集まってこそ、この国の真の輝きがあると思います。

 防衛政務官としての仕事はもちろん、中小企業政策、働き方改革、そして地域の魅力をしっかりと引き出す地域興しといったこれまでの関心領域をさらに深掘りして活動していくつもりです。

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