小泉さんの発信力とセットになることで相乗効果が期待できそうですね。
福田:我々のような中堅・若手1人だけでは通りにくいことが多々あります。でも小泉部会長(編集部注:農林部会長時代の呼び方を続けている)の政治力に加え、仲間が塊であることが一つの政治力となって、我々の思いを党の政策プロセスに乗せていくことができる。そうした効果もあるはずです。
政策とそれを実現する政治力が両輪
政治の世界では、政策を学び、作ることとそれを党の政策プロセスなどに反映して実現していくための政治力の2つが両論となります。この2つを模索していこうという意味で、最初に述べたように思考と試行の実験になると考えているのです。
そうした過程の中で、毎年1年単位で政治課題を処理していく、というだけではなく何年もしつこく課題を追い続けるという仕事の仕方もできるのかなと。霞が関の行政はだいたい2年で担当が代わります。党のほうが長くこの問題を知っているといった事態が頻繁に起きてくると、本当の意味で立法府と行政との関係の転換になり得ます。
党で本格的な政策を打ち出し、しかも政治力を背景に実現にこぎ着けていくという集団ができていけば、そこで政策を作りたいという人材が集まり、今までに無かったような政策シンクタンクができていくかもしれません。これはちょっと妄想的ですが。
小泉さんは初会合後、「今までの政策策定過程を大きく変えたい」と話していました。
福田:部会長の言葉で言えば、この会議は商品開発会議や企画開発会議ということになるのでしょう。簡単に言うと、会議で「これはいいね!」となったテーマについて、みんなで今期はこれを応援しよう、施策にまとめていこうとなり、さらにそれを実現していくための政治力をつけていく。部会長はそうした意味でそのように発言しているのだと思います。それを難しく言うと、さっき私が話したようなメカニズムになります。

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