トランク配送サービス、日本でも

北欧では、ECサイトで買った商品を配送会社がボルボ車のトランクに不在時でも届けてくれる「インカーデリバリー」を始めました。日本での導入予定は?

木村:これは、日本でできる限り早く始めたいと思っています。ただ、今はグローバルで実験段階中。北欧限定で開始していて、セキュリティー面の検証をしています。

注文した荷物がトランクに届く「イン・カー・デリバリー」
注文した荷物がトランクに届く「イン・カー・デリバリー」

 日本は世界トップクラスのスマートフォン普及率で、ECサイトも充実している。ただし、物流の観点で「ラストワンマイル」の問題点が指摘されています。全ての戸建てに宅配ボックスを設置するのは現実的ではありませんが、クルマのトランクにならすぐに届けられる。非常に望まれているサービスだと思います。日本独自サービスの機会が当然出てくるでしょう。様々なEC事業者との会話も必要になると思います。

新世代の90シリーズが発売され、2020年までには主力の40シリーズ、60シリーズも登場予定です。中期的な販売戦略は。

木村:これはシンプルで、2020年に国内販売2万台。これが目標です。ただ、ターゲットとしては過去最高の2万4000台を見据えています。

 まずは投入した3車種で2017年に2500台の販売目標を立てています。私は国内市場の二極化が進むと思っています。先に、下の需要が顕在化した。軽自動車の保険や税が安いという理由があるでしょう。ラインナップも増えた。

 ただ、高級車市場は消費者の選択肢が依然として少ない。ホンダもアキュラブランドを投入していないし、日産自動車もインフィニティブランドを売っていない。トヨタ自動車のレクサスもまだ12年の歴史しかない。まだまだ高級車市場には開拓の余地が残っています。

 S90やV90は、それに応えられるクルマだと思っていますよ。

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