店舗とオンラインの連携を重視

とはいえ、日本でも米国同様、アマゾン・ドット・コムなどのインターネット通販の存在は一段と大きくなっています。米国同様に、トイザらスの経営に大きな影響を及ぼす可能性があるのではないですか。

 私は、米トイザラスの破たんの原因はネット通販の台頭ではないと思っています。それよりも、かねて抱えていた、大きな負債が原因です。2005年に米トイザラスは投資ファンドによって買収され上場を廃止しています。当初はリストラを経て再上場することを目指していたと思いますが、2008年にリーマンショックが起きてしまいました。結果、多額の負債の返済に行き詰ったのでしょう。

ネット勢の台頭で経営環境が激変しているのは間違いないはずです。日本トイザらスでもEC(ネット通販)への対応は必要になってくると思いますが、どうお考えですか。

 当社は実店舗を大切にしているとはいえ、ECにも注力しています。EC化を進める目的は、お客様に多様な購買チャネルを提供することで、よりよい購買を体験してもらうためです。「店舗からオンラインへ」「オンラインから店舗へ」といったように両者を滑らかにつなぐことで、お客様の利便性を高めています。

 日本トイザらスは2000年にEC事業を始めました。2012年には、オンラインで注文した商品を店舗で受け取れるサービスを開始し、今ではコンビニでも受け取れます。店内の端末からオンライン注文できる「ストア・オーダー・システム」も全国の店舗に設置しています。

 今では公式アプリ内にバーコードリーダーを搭載し、店舗の商品のバーコードを読み取るだけで、そのままオンラインストアの商品ページが自動的に開く仕組みになっています。公式アプリには指紋認証機能も搭載しました。決済前の確認時などに、指紋認証を使用できます。パスワード入力の手間を省くことで、購入に際しての利便性を高めました。EC戦略は、アメリカなど他国も参考にしていますが、基本的には日本独自で進めています。