ファーストリテイリングが発表した1月の国内ユニクロ事業の売上状況(既存店ベース)は、売上高、客数、客単価ともに前年同月を上回る好成績だった。マイナス続きだった客数が前年比を上回ったのは、気温が低くなったことが大きいようだ。だが年始の大規模セールが押し上げている面も大きく、手放しでは喜べない状況だ。2014年以降の値上げの影響を吹き飛ばすような、分かりやすいヒット商品が求められそうだ。

旗艦店のユニクロ銀座店。年末年始に大規模セールを実施した

 ユニクロの既存店売上高は、2015年11月、12月は暖冬の影響で前年同月を1割程度下回るなど苦戦していた。商品値上げなどによって客単価は上昇したが、客数の減少幅が大きかったためだ。

 だが1月は一転、好調だった。客単価が6%、客数が8%増えた結果、売上高は14.6%増だった。前年同月を割り続けていた客数が大きく回復した。売上高、客数、客単価の3つがそろって前年同月を上回るのは8か月ぶりだ。

 客数の大幅増の要因は何か。暖冬から一気に寒さを感じやすい気候となったことで、防寒性の高い衣料が売れたことは確かだ。しかしもう一つの要因は、年末年始に実施した大規模セールだ。多くのアイテムを半額にして話題を集め、店頭には多くの人が並んだ。「チラシを見て正月にユニクロに行こうと思ったが、行列がすごくて入れなかった」(40代男性)という消費者もいたほどだ。