ハンケCEOがインタビューで強調したのは、ゲームそのものの面白さはロングヒットの最大の理由ではない、という点だ。ハンケ氏は語る。

 「それ以上にゲームで遊ぶためにプレーヤーたちが外出し、自分たちが日常を送る世界の面白さに気づくきっかけとなった。何気ない身の回りの日常が、ポケモンたちのおかげでより彩り豊かなものになった。この点が、広く支持されたのだと思います」

 ポケモンGOは、キャラクターを捕まえるのにも攻略アイテムを入手するのにも、とにかく現実世界を歩き回らないといけないゲームだ。

 現実世界とゲームの世界はデジタルの地図と位置情報でリンクされている。そして現実世界に実存する歴史的な建造物や場所、看板や石像、石碑などが、ゲームの世界では重要な拠点として設定されている。このためプレーするには街に出ないといけない。そして、レイドバトルのような参加型のイベントがあれば、同じくポケモンGOをプレーしている人々と顔を合わせることになる。

 「私たちの身の回りはいろんな興味深いものであふれています。ただ、その事実に気づかないまま暮らしている人も多いのではないでしょうか。……ですからポケモンGOの楽しさは、単にピカチュウを捕まえることにあるのではありません。外を歩き回って、足を運んだことのない場所に出向き、その場所でいろんな人々とつながる点にあるのです」

最近のアップデートでは現実世界の天気と、ゲームの世界をリンクさせるようにしている。左の画像は1月22日、東京で大雪が降ったときのポケモンGOのプレー画面。右の画像は雨天時(一部画像処理しています)
最近のアップデートでは現実世界の天気と、ゲームの世界をリンクさせるようにしている。左の画像は1月22日、東京で大雪が降ったときのポケモンGOのプレー画面。右の画像は雨天時(一部画像処理しています)

「ハリポタ」も外を歩き回るゲームに

 ナイアンティックは17年秋、ハリー・ポッターを題材にした新ゲームを開発していると発表。近く配信を開始する。ハンケCEOはインタビューで「まだ詳しくはお伝えできない」としつつ、同ゲームも「外出し、街のいろんな場所を訪れ、人とのつながりを楽しむ」ことで遊ぶような内容にすると明かした。

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