DeNAからの提携解消の通告は年末

DeNAとの業務提携解消を1月6日に発表しました。いつ頃決まったのでしょうか。(編集部注:DeNAとは2015年5月に共同出資会社ロボットタクシーを設立)

谷口:昨年末に突然です。これは本当に驚きました。「今年もロボタク頑張ります!」なんて年賀状をDeNAさんに送ったくらいですから。昨年12月26日にDeNAさんが突然来社し、提携解消を告げられました。それまで本当に全く知らなかったんです。いきなり告げられたという感じですね。

DeNAはZMPと提携を解消した同じ日に、日産自動車と自動運転で提携することを発表しました。DeNAの中島宏さん(ロボットタクシーの社長)は、「うちは仏イージーマイルやヤマト運輸、日産など複数社と組んで自動運転をやっていきたいと思っていましたが、ZMPは2社でやりたいという思いが強く、意見が食い違ったので提携解消に至った」と日経ビジネスに明かしています。これは事実ですか。

谷口:色々と背景はありますが、その部分においては概ね、イエスですね。ロボットタクシーって2012年に私が構想して官公庁や様々なメディアを通じて啓蒙活動を行い、2015年2月に小泉進次郎さんへのプレゼンでロボットタクシーの構想を応援しますと言ってくださったのが大きな転機でした。その流れで、我々の活動について賛同してくれたDeNAが「実現に向け、ぜひ一緒やりたい」と途中から参加する形になりました。中島さんが私の所に来て、ぜひ谷口さんの構想を実現させてほしい、と。

 ただ、提携するときに特約がついていて、これが一番しんどいところだったんですけど、ZMP側はDeNAとの独占契約でしたが、DeNA側は自由にいろんなところと契約できる状態でした。不平等な条約なのでこれは絶対に「No」だと言ったのですが、この不均衡は今後解消するよう努力しますと言ってくださったので、それを信じて不平等なままで結びました。お互いが自由に他とやるなら提携の意味がないので、将来もし万が一そういう必要性が起きたなら、その際は提携を解消しましょうという議論をしていました。

 今回、DeNAからある大きな会社と提携するので、両社の提携を解消しましょうと言われました。いや、本当に驚きました。さらに驚いたのは年明けすぐに発表するので理解してほしいと。「ええ、そりゃないよね?」と正直思いました。いくらなんでも突然すぎではないかと。しかも、上場延期したことと結びつけて、世間的にネガティブな印象を与えてしまうこのタイミングに、です。

 まぁ、残念でしたが、悔しいというか怒りの感情は全く生まれてきませんでしたね。ZMPは最後まで信じ切ったので後悔はありません。ここからまた新たにスタートしていきます。うちがやろうとしているロボットタクシー構想は変わらないですから。

上場延期の決定には、この提携解消も関係しているのではないですか。

谷口:全くありません。12月26日に突然通知されましたので。しかしすぐに事情を話したら、社員も分かってくれました。