トヨタ自動車は1月8日、米ラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で新たなコンセプトカー「e-Palette」を発表した。そこからは、“プラットフォーム企業”に生まれ変わろうとするトヨタの決意が透けて見える。

 単なる移動手段ではなく、AI(人工知能)などテクノロジーの急速な進展によってその姿を急速に変えている自動車。ライドシェアや自動運転、都市の渋滞解消など、既存メーカーの垣根を越えて熾烈な競争が繰り広げられている。その中で、トヨタ自動車は「未来の自動車とは何か」という問いに一つの回答を提示した。

 1月8日、米ラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)のキーノートに臨んだ豊田章男社長は商用の新たなコンセプトカー、”e-Palette”を発表した。

トヨタがCESで発表した「e-Palette」

 外観は小型バスのようなシャトル型で、内部に座席や間仕切りはない。大きさは4~7メートルまで3タイプがある。トヨタの自動運転技術を搭載しており、目的地まで自走していく。座席などがないのは顧客の様々な用途に対応するためだ。

 e-paletteが想定しているビジネスはライドシェアから商品の配送、移動型店舗、ホテルまで幅広い。朝は通勤・通学のためのライドシェア、その後は病院に行く高齢者のためのシャトル便、昼はランチの移動販売車、午後は商品の配送、夕方以降は再びライドシェア――。一つのクルマで複数のサービスを提供することも想定している。

トヨタの発表のオープニング映像(出所:トヨタ自動車

 「自動車メーカーからモビリティの会社になることが目標」。そう豊田社長が語るように、e-paletteはトヨタが示すモビリティ・サービスの新たな形だ。2020年台前半に米国で実証実験を開始、2020年の東京五輪でも一部実験するという。