全582文字

 ソフトバンクとベネッセホールディングスが共同出資する教育サービスベンチャーのClassi(クラッシー、東京都新宿区)は1月8日、小・中学校向けに事務システムを提供するEDUCOM(エデュコム、愛知県春日井市)を買収する。エデュコムの株式の過半を取得し、傘下に収める。買収額は非公表だが、数十~100億円とみられる。

学習アプリの開発を手掛けるクラッシーのオフィス(写真:陶山 勉)

 クラッシーはスマホやPCなどで使える学習アプリ「Classi」を開発・運営する。問題集や動画教材など生徒個人の学習支援に加え、授業で使用するデータの管理や共有などのシステム、教師から保護者や生徒への連絡送信機能を備えている。特に高等学校でのシェアが高く、4割を超える全国約2100校に導入されている。一方、義務教育である小・中学校ではアプリ導入を自治体が判断する場合が多く、学校側の裁量権が強い高校に比べると導入が進んでいなかった。

 エデュコムは小・中学校の事務処理システムに強みを持つ。市場シェアはトップで、導入数は約6900校に達する。クラッシーはエデュコムを買収することで、小学校から高校まで「ワンストップ」でサービス提供できるようになる。

 買収に伴い、クラッシーは4人の取締役をエデュコムに派遣する。今後はClassiを小・中学校向けに拡販するだけでなく、エデュコムのサービスにクラッシーのアプリ開発やデータ活用のノウハウを生かす方針だ。