丸富士氏:では提案を聞かせていただけますか。
エバンス氏:ええ、まずですね、昨晩会社のサイトを見ました。
顧客はサイトで注文できますか?
丸富士氏:現在はできません。
注文は電話もしくは直接受けています。
エバンス氏:ネットでも注文を受けた方がもっと効率的でしょう。
丸富士氏:そうかもしれませんが、営業担当は750名です。
システムを自動化したら、彼らは何をすればよいのでしょう?
エバンス氏:社員の幸せを心配するのはわかります。
しかし会社が倒れてしまっては。
丸富士氏:その点はわかります。
長期的に見る必要があります。
エバンス氏:営業担当が多すぎるのではないかと思います。
丸富士氏:リストラが必要だとおっしゃるのですか?
エバンス氏:選択肢の検討が必要だということです。
【詳しく会話の表現を見ていこう!】
やはり、2日目になり、エバンスさんの提案が始まりました。会社立て直しのための具体的な話し合いですが、今回も中学校で習うようなシンプルな文法を使ったフレーズがたくさん出てきました。簡潔に自分の意見を伝える力を付けていくために、一緒に表現を確認していきましょう。
使える表現(1) I'm ready to hear your suggestions.(提案を聞かせていただけますか。)
第13回(「まさか、終身雇用を明文化しているのですか?」)でも「Are you ready to make some suggestions?(提案していただく準備はいかがですか?)」という表現は出てきましたが、「suggestion」はビジネスではよく使われる単語です。「make suggestions」で「提案をする」という意味になり、動詞では「suggest」となります。
「Do you have any suggestions on this advertising campaign?(この広告キャンペーンに関して提案はありますか?)」
「I would like to make some suggestions on this project.(このプロジェクトに関して提案があります。)」
「Mr. Manley suggested reviewing our plan in order to promote our sales.(マンリー氏は売り上げを向上させるために計画を見直すように提案した。)」
使える表現(2) Taking some orders over the Internet would be more efficient.(ネットでも注文を受けた方がもっと効率的でしょう。)
「Take an order」で「注文を受ける」という意味です。この文では複数形で「take some orders」となっています。レストランで「May I take your order?(ご注文を伺いましょうか?)」というフレーズを聞かれたことがあるかもしれませんね。
逆に「注文をする」は「order」または「place an order」と言います。やはりレストランで「Are you ready to order?(ご注文はお決まりでしょうか?)」といったフレーズもよく使われます。
「How do I place an order on the website? (ウェブサイト上で注文するのはどうすればよいのでしょうか?)」
「Please click here to place your order. (ご注文はこちらをクリックしてください。)」
「efficient」は「効率が良い・効率的」という意味です。今回は「電話や直接注文を受けるより、ネットの方が効率がよりよい」という意味で比較級の「more efficient」が使われています。副詞の「efficiently(効率的に)」や名詞の「efficiency(効率)」もビジネスの様々な場面でよく見かける単語です。
「Mr. Frank prepared the workshop very efficiently.(フランク氏はワークショップの準備を大変効率よく行った。)」
「We need to think about efficiency to reduce our cost. (経費を削減するためには効率を考えなければなりません。)」
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