使える表現(3) Have you had a chance to do any sightseeing? (観光する機会はありましたか?)

 「have a chance to~」で「~をする機会がある」と言う意味です。今回は「Have you + 過去分詞?」の現在完了形で「いままで観光をする機会がありましたか?」という経験を聞いています。

 この表現は他にも以下の様に「to~」の後を変えると、さらに観光に関して話が広げられます。
Have you had a chance to try the local food?(地元の食べ物を食べる機会はありましたか?)
Have you had a chance to see the big Buddha in Kamakura?(鎌倉の大仏を見る機会はありましたか?)
Have you had a chance to visit the National Museum?(国立博物館に行く機会はありましたか?)

 今回、丸富士課長は日本での観光に関して、エバンスさんに尋ねましたね。さすが、丸富士さん、small talkをするのに適したトピック選びです。他にsmall talkをするのに適したトピックはどんなものがあるでしょうか?

 ご存知の方も多いと思いますが、政治・宗教の話は避けましょう。また年齢を聞くことも同様に避けてください。「年齢を初対面の方に聞くのは失礼」とわかってはいても、会話に詰まり話題がなくなると、昔学校で習った「How old are you?」が思わず出てしまった…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?small talkには旅行、住んでいる街、趣味など軽めで、また明るめのトピックを選ぶとよいでしょう。

使える表現(4)I'm glad you've seen more of Japan than just factories. (工場以外の日本も見ていただいたのはうれしいですね。)

 初日から缶詰め状態で、日本支社で丸富士さんとミーティングをしていたエバンスさん。仕事で訪れている日本支社・工場以外の日本も見られる機会があってよかったですね。エバンスさんが京都を楽しんだという話に対して丸富士課長は、「I'm glad you've seen more of Japan than just factories.」というとても自然なコメントを返せました。

 人の話を聞いてただ「That’s great.(それはすごいですね。)」や「That’s interesting.(それはおもしろいですね。)」などの決まった受け答えばかりになりがちですが、こんな気の利いたコメントも入れていくと会話が弾みやすくなりますよね。

使える表現(5 ) Well, it's getting late. (さて、遅くなりました。)

 「get late」で「遅くなる」と言う意味で、「be ~ing」の現在進行形で「遅くなっている」と言う意味になります。接待やパーティーなどで遅い時間になり、「そろそろ…」といった意味で使えるフレーズがこの表現です。このフレーズの後に「We should get going.」や「We’d better get going.」があります。「get going」で「動き出す」という意味ですが、ここでは「行く=帰る」といったニュアンスで「帰るべきです=そろそろ帰りましょうか」といった意味で使われます。

使える表現(6)Let's go find a taxi. (タクシーを探しましょう。)

 「go」(行く)という動詞と「find」(見つける)という動詞が続いています。ここでは二つの動詞の間に「and」が省略されており、本来であれば「Let’s go and find a taxi.(では行きましょう、そしてタクシーを探しましょう。)」となります。他にも「go + 動詞」は以下のような表現があります。
Let’s go grab something to eat.(何か食べるものを取りに行きましょう。)
Let’s go eat!(食べに行きましょう!)
Let’s go see a movie!(映画を観に行きましょう!)
Let’s go get him.(彼を探してきましょう。)

声に出して練習してみましょう!

 自分がこれらのフレーズを使うことを想像しながら、いつものように声に出すトレーニングに移りましょう。①会話文の音声の確認、②音声とともに音読(オーバーラッピング)、③特に使えるようになりたい表現を何度も自然に言えるまで音読――してみましょう。

More haste, less speed. (急がば回れ。)

 それでは次回も楽しみにしていてくださいね。

See you next time!

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