1981年4月23日にデビューしたスーパーヒーロー・タイガーマスク。衝撃のデビューに隠された真実とは

 『アナザーストーリーズ』取材班はだいぶ前から「タイガーマスク」についての取材を進めていたが、事情があって、放送までに時間がかかっていた。すると視聴者の方から「あると聞いているタイガーマスクの回の放送はいつなんですか」と問い合わせをいただいてしまった。お待たせいたしました。10月5日、放送です。

マンガから飛び出し、少年たちを魅了

 タイガーマスク。1968年に登場した梶原一騎原作のプロレスマンガは、翌年にはテレビアニメ化され、当時の子どもたちから絶大な人気を集めた。今回の主人公はその劇中で活躍するタイガーマスクでも、その正体である伊達直人でもない。1981年、新日本プロレスのマットに、マンガから抜け出てきたかのように忽然と現れた覆面プロレスラーその人である。

 タイガーマスクは、プロレスと言えば体の大きな人がぶつかり合うものというイメージをがらりと変えた人物だ。軽やかな身のこなしで“四次元”の技を披露すると、全国の小学校の教室で、体育館で、林間学校先で、男子児童がローリング・ソバットを真似るようになった。そのうちの一人がアナザーストーリーズのプロデューサー、久保健一である。

 「小学校3年生の時ですね。デビュー戦の直後から、同じクラスの小池君と桜井君と、練習していました。雨の日は外で遊べないので教室でやるんですけど、滑って後頭部を打つ人が続出していました」

 マスクで正体を隠していたタイガーマスクの「中の人」は、佐山聡。マンガの続編をアニメ化するタイミングで、“リアル版”の主役に選ばれた。強さを究めようとプロレスの道を選んでいた佐山は、武者修行中のメキシコ、その後拠点を移したイギリスで人気プロレスラーとなっていた。

初代タイガーマスク・佐山聡。マンガの世界から現実に飛び出した伝説のプロレスラーは覆面の下に苦悩を抱えていた