朝ドラのヒロイン・あさ役の波瑠さんと、夫・新次郎役の玉木宏さん

 ――幕末生まれ明治育ちの白岡あさは、箏や裁縫より相撲が好き、花嫁修業より商いが好き。炭鉱に銀行、そして女子大設立と、未知の世界の扉をバタンバタンと開けていきます。

 その夫・新次郎は風雅なものが好きで、あさ、そして娘の千代が大好き。巾着袋を振り回し、今日もお三味線の稽古に出かけます。

 あさの娘・千代は少女期の外見こそあさにそっくりでしたが成長するにつれ母親に反発。思ったことをはっきり言うあたりは母親譲りなのですが本人は認めたくない様子。

 その親友・宣ちゃんは勉強熱心な乙女で、新次郎の三味線の師匠・美和はセクシーな職業婦人。

 忘れてならないのは、出番を終えたことで全国的に「ロス」を発生させたシャープな五代友厚、入れ替わりで登場したキュートな成澤先生、ザ・好青年の東柳啓介。

 炭坑パートの治郎作やカズも印象的でしたし、脇をびしっと固める雁助、亀助、うめの活躍もあって、NHKの朝の連続テレビ小説『あさが来た』を楽しんでいただいている方は、日経ビジネスオンライン読者の皆さんの中にもいらっしゃるのではないかと思います。

フィクションの向こう側へ

若き日の広岡浅子(提供:大同生命保険)

 ただ、このドラマは実在の人物を描いた本『小説 土佐堀川』(古川智映子著)を原案とした、フィクションです。

 では、白岡あさのモデルとなった広岡浅子とは、どんな人物だったのか。そこに、セカンドシーズンが始まるマルチアングルドキュメンタリー『アナザーストーリーズ』が迫ります。

 過去のアナザーストーリーズは、ダイアナ妃やクリントン大統領といった著名人や、ベルリンの壁崩壊やチェルノブイリ原発事故といった“誰もが知る”大事件を取り上げてきましたが、広岡浅子という、このドラマが放送されるまではあまり知られていない人物を描くのは初めてです。