そして逆のことも考えます。日本で起きた事件・事故が、もしも他の国で起きていたら、果たして、どんな結末を迎えていくのだろうと。国民性というものは、そこにどんな影響を及ぼすんだろう?

いつか来る危機に備えるために

 過去を「自分とは別のもの」として批判することは簡単です。「帝国陸軍という組織はひどい」「それじゃあ”大本営発表”じゃないか!」など、僕も口にしがちです。でも、僕らは、本当にあの当時より進化しているのか? 今の僕らだったら、もっと上手く対処することができるのか? 過去から学んでいるのではなく、過去を切り離しただけじゃないか? そんなことを考えます。

 1月18日21時からのアナザーストーリーズでは、昨年好評をいただいたアポロ13号編9.11編名画盗難事件編を再編集した総集編「事件の裏の名もなきヒーローたちSP」をお届けします。

 9.11アメリカ同時多発テロでは大統領が不在のホワイトハウスを守り切った元執事長が、フェルメール名画盗難事件では見事に奪還した元ロンドン警視庁捜査官が、そのときの覚悟や決断について語ります。

 ぜひ「もし日本だったら」の視点でもう一度見ていただければ嬉しいです。

新刊『今だから、話す 6つの事件、その真相
好評発売中

当連載『時効スクープ~今だから、聞けた』でご紹介してきたNHK-BSプレミアム「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」の数々のストーリー。そこから選りすぐりの6つの事件を収録した書籍ができました。番組ディレクターたちの「現場の声」とともに、事件の新たな一面に光を当てます。
当時は話せなかったが、今なら話せる。いや、「真実」を話しておくべきだ――。過去に埋もれた「思い」を掘り起こすと、「知られざるストーリー」が浮かび上がってきました。

<改めて知る、6つの事件>

●日航機墜落事故 1985  レンズの先、手の温もり、「命の重さ」と向き合った人々
●チャレンジャー号爆発事故 1986  悲しみを越えて、「夢」を継ぐ者たちがいる
●チェルノブイリ原発事故 1986  隠されたはずの「真実」は、そこに飾られていた
●ベルリンの壁、崩壊 1989  「歴史の闇」を知る者が静かに、重い口を開いた
●ダイアナ妃、事故死 1997  作られたスクープ、彼女の「最後の恋の駆け引き」
●大統領のスキャンダル 1998  翻弄し、翻弄された3人の女と、2人のクリントン