FinTechを活用した融資スタートアップは「オルタナティブレンダー(Alternative Lender、従来とは異なる貸し手)」と呼ばれています。オルタナティブレンダーの中には、自身が融資を行う「直接融資型」と、米Lending Clubのように融資の斡旋だけ行う「ピア・ツー・ピア(P2P)型」があるようですが、Kabbageはどちらに当てはまりますか。

 当社は我々が調達した資金を、直接顧客に融資しています。この二つのタイプは、自身がリスクを負っているか否か、自身のバランスシートに融資を計上しているか否かということから「バランスシート派」「非バランスシート派」と呼ばれています。

 そういう意味では、当社はリスクを負う「バランスシート派」の貸し手です。当社自身は、機関投資家である米Guggenheim Partnersなどから資金を調達しています。

自身が融資を行うだけでなく、他の銀行などに融資テクノロジーの提供もしているそうですね。

 はい。例えば欧州では、オランダの大手銀行であるING銀行と提携し、同行に対して融資テクノロジーを提供しています。

既存の銀行とKabbageが最も異なるポイントは何だと考えていますか。

 我々は当社のことを銀行だとは考えていません。銀行は当社が行っていない、資産管理などの様々なサービスを提供しています。

 何より当社は、自身のことをまず「テクノロジーカンパニー」だと考えています。誰よりも与信と金融に関するユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)の技術を理解し、誰よりも優れたローン体験を中小企業と消費者に提供する会社、それが当社です。

Kabbageの最終的なゴールを教えてください。

 世界的な融資のインフラストラクチャー(Global Lending Infrastructure、GLI)になることです。世界における融資の「背骨(Backbone)」になると言い換えることもできるでしょう。

 アジア市場に関して言うと、当社は2014年5月にソフトバンクキャピタルから5000万ドルの出資を受けたほか、2015年10月にはリクルートや中国のYuan Capitalなどから1億3500万ドルの出資を受けました。今後も積極的な世界展開を進めていきます。