米Amazon.comが、自社の貨物機「Amazon One」を公開した。「Boeing 767-300」の白い機体に「Amazon Prime」の文字が大きくペイントされ、尾翼には矢印のアマゾン・スマイルのマークまで入っているという専用機だ。

写真●米Amazon.comの専用貨物機
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 Amazonは今年初頭から航空機リース会社と契約して、既に11機が専用機として運用しているという。先だってシアトルで開かれた航空ショーに合わせて、さらに別のリース会社との契約によって、今後2年の間に合計40機を飛ばす計画を明らかにしている。ついにAmazon が本格的に貨物輸送に進出するのかと見られるような動きだ。

 アメリカでAmazon.comを利用していると、同社があの手この手で輸送手段を確保し、また実験しているのがひしひしと伝わってくる。

 例えばAmazon Prime会員として通常の翌々日配達を利用すると、大手配達会社の米UPSが配達に来る。かなり高価なものでない限り、サインも不要で、荷物は玄関ドアの外に置いて帰ってしまう。

 Primeではない通常の配送の場合は、「UPSグラウンド」という手段で配送されるのだが、こちらは到着まで1~2週間かかることもある。こちらはUPSから下請けされる別の配送業者が配達しているようだ。

郵便局がAmazonの日曜配送を担う米国

 UPSは日曜日に配達しない。UPSの代わりを担っているのは何と郵便局(USPS、米郵便公社)である。アメリカの郵便局は収益激減に苦悩しており、収入源確保の一手段としてアマゾンと組んでいるのだ。日曜日に地元郵便局のトラックが町を走っているのを見かけるが、それは郵便物の配達ではなくて、あくまでもアマゾンの配送を下請けしているということである。

 生鮮食品が半日とか1日で配達される「Amazon Fresh」は、当初Amazonのロゴを付けた緑色のトラックが配達に来ていた。しばらくすると、何もロゴの付いていない白いトラックになり、どうもアマゾンの運転手ではないという風情のドライバーが配達にやってくるようになった。

 Amazon Freshの配送センターは、最初サンフランシスコから南に60キロほど行った町に設けられていたのが、その後サンフランシスコに近いところに移ったと聞いた。配達方法の変更はそれと関係あるのかもしれない。