加えてウエアラブルデバイス市場、特にヘルストラッカー市場は競合が増えた。「Apple Watch」や「Android Ware」などのスマートウオッチの登場だ。米IDCの調べによると、現在のウエアラブル製品市場のシェア(2017年第1四半期)は、中国シャオミ(Xiaomi)が14.7%、米アップルが14.6%、フィットビットが12.3%で、ジョーボーンは5%以下だ。製品のカテゴリーで見ると、スマートウオッチが市場の56.9%を占め、ジョーボーンやフィットビットのようなアプリケーションを追加できない単純なウエアラブル製品のシェアは37.9%にすぎない。

 スマートウオッチも、結局はヘルストラッカーとしての利用がほとんどなため、使い方としては単純なウエアラブル製品と変わらないと言われるが、機能面での充実さではどうしても見劣りがする。

 ジョーボーンはそうした市場の変化に加えて、フィットビットとの訴訟問題や製造問題にも悩まされてきた。こうした様々な状況が、UPをうまく行きそうに見えながら不発に終わらせてしまったわけだ。ジョーボーンのイヤホンやスピーカーも、同様に競合が増えた市場で勝ち抜けなかった。

h4>ウエアラブル市場自体は成長が見込まれる

 ただウエアラブル市場自体は、これからどんどん発展していく見通しだ。上述のIDCによると、世界のウエアラブル市場の出荷台数は2021年までに2倍近くに拡大して、2億4000個に達するとみられている。中でも興味深いのは、これまでにないタイプのウエアラブルが大きく伸びることで、耳につける「イヤラブル」と呼ばれる製品や、衣服に通信機能がついた「コネクテッド衣服」などが有望だと挙げられている。

 現在でもウエアラブルには、いろいろなバリエーションが出てきている。ネックレスや指輪などのアクセサリー風のものはもちろん、ラグジュアリー時計ブランドのスマートウオッチやスマートシューズ、赤ちゃん用、ペット用などのウエアラブルがある。価格、機能、そして慣習などが左右する市場だが、面白い新製品が今後も次々と出てくるはずだ。