また、同じ公共交通手段でも、市内の近距離型の地下鉄サービスの利用者は減っているという。UberやLyftの方がずっと便利だからだ。サンフランシスコが長年に渡って築いてきた交通のエコシステムが、急速に変化しているということだ。

 渋滞を悪化させている原因は、あと二つあるとされている。一つは配車サービスがドライバーによるレンタカーでのサービス提供も許していることだ。自分が所有する車ではなく、レンタカーを借りてまでUberやLyftのドライバーをする人がいるということだが、そもそも両社ともレンタカーの仲介を行なっているほどだ。

eコマースの拡大が交通渋滞を招く

 もう一つは、日本でもおなじみのオンラインショッピングの配達である。「Amazon.com」などの荷物を配送する車だけでなくスーパーの生鮮食料品を配達する「Instacart」や、レストランの料理を出前する「Doordash」など、即時配達のスタートアップが人気を集めるようになるにつれ、そうした配達車もどんどん増えている。こちらも正確なデータを把握するのが難しい。

 交通量を緩やかに規制するために、配車サービスへ課金することも市政府で取り沙汰されている。配車ごとに数十セントといったものだが、既にマサチューセッツ州では実施されている規制だ。集まった資金は、交通緩和対策に向けるという。そして、その料金はきっと利用者が払うことになるのだろう。