同社の創設者たちは、各地の介護施設を見て回り、実際そのうちの一つに2カ月も住み込んで、介護人たちの動きを観察したという。おむつ替えは2時間ごとなど、時間に合わせて行うことが多いのだが、そうするとそれぞれの高齢者のおむつの湿り具合はまちまちだ。センサーがあれば、本当に必要な時に合わせておむつ替えができる。今後、GPS受信機などを付けて、徘徊を管理するといったことも考えているようだ。IoTは、まさにこういう分野で必要とされているのではないかと感じた。

水不足のカリフォルニアならではのアイデアも

 水不足に悩まされていたカリフォルニアだからこそ出てきたのが「Calliope」だ(写真2)。水道管に装着する機器を通して、水の利用をリアルタイムでモニターする。水漏れや利用量だけをモニターする競合の製品やサービスと比べて、包括的に利用状況のデータを見て、そこからどうすれば水を節約できるのかを分析するところが異なるという。また緊急時には、リモートに水道を遮断する機能もある。

写真2●Calliopeが開発した水道管に取り付けるセンサー
[画像のクリックで拡大表示]

 デモデーに登場したのは、上記のほかにも「子供にスマートフォンは持たせたくない」というコンセプトで、音声メッセージに特化した腕時計型の子供用デバイスを開発する「Okio」、レディー・ガガがアドバイザーになっているというIoTテキスタイル開発会社の「XO」、血圧を常時モニターできる「Blumio」、テニスラケットにボタン型のセンサーを取り付けて、テニスの技を確認する方法を開発した「Courtmatics」、ゲームの際に身体フィードバックが感じられる服を開発する「Obe」などがあった。

 Highway 1では、今回まで12カ国からのスタートアップが卒業している。ただ、日本からの応募は今まで1社もなかったという。日本にもハードウエアのいろいろなアイデアを持っている人々がいるはず。ぜひ、こういうアクセラレーターにも挑戦してほしいと思った。