Operatorアプリの見た目は、メッセンジャーアプリそのもの(写真2)。アプリを開くとボットが「Operatorへようこそ、Atsushi! 今日は何をお探しですか?」と話しかけてきたので、まずは「妻への誕生日プレゼントを探している」とメッセージを送った(写真2の左の画面)。

写真2●Operatorアプリの画面
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 そうするとボットは「プレゼントを探すお手伝いをします。まずは詳細を教えて下さい」というメッセージと、「入力フォーム」を送ってきた。この入力フォームは「今回のプレゼントは[女性/男性]向けで、贈る相手は[配偶者/家族/友達]で、目的は[誕生日/記念日]。予算は[~50ドル/50~100ドル/100~250ドル]」といったもの。[]の中から今回の目的に当てはまるものを選んでいくと、プレゼントの詳細を伝えられるという仕組みだ。

 ボットが筆者の相手をしてくれたのはここまで。続いて人間の買い物コンシェルジュから「いらっしゃいませ。プレゼントを絞り込むために、奥さんの趣味や興味などを教えて下さい」というメッセージが送られてきた(写真2の中央の画面)。そこで筆者は「妻は猫や子犬といったかわいい動物が好きです。あ、でも今は動物は飼えませんよ」と送ってみた。

 すると買い物コンシェルジュは「ご心配不要ですよ、生き物は扱っていませんから」と送り返してきた。気の利いた返答は、人間の買い物コンシェルジュならでは。同時に「商品を探しますので、しばらくお待ち下さい」とも送られてきた。

実態はショッピングモール型ECサービス

 実はOperatorは「『楽天市場』のようなショッピングモール型のECサービス」(Chan CEO)だ。Operatorにはさまざまな種類の小売店が「出店」していて、買い物コンシェルジュがユーザーと小売店を仲立ちし、ユーザーはOperatorを通じて小売店から商品を購入するという仕組みだ。小売店はOperatorに対して、出店料や手数料などを支払う。

 筆者の今回のケースであれば、買い物コンシェルジュは筆者から情報を聞き出した後に、Operatorに出店する小売店の中から「女性向け誕生日プレゼント」を扱っていそうな店を選んで、その店に対して「奥さん向け誕生日プレゼント(予算は100~250ドル)を探しているお客さんに商品を提案して下さい」というメッセージを一斉に送信した。それを読んだ小売店が筆者に、誕生日プレゼントの候補をいくつか送ってきてくれた(写真2の右の画面)。

 ある小売店が勧めてきたのは「Catbird」というブランドの指輪や「Jo Malone」というブランドの香水など。例えばCatbirdの指輪に関しては「Catbirdは2004年に(ニューヨークの)ブルックリンで開業したシックなブティックです。彼らはデザイナーと密接かつ頻繁に連携して、このPurrfect(猫っぽい、の意味か?)なLovecatリングを生み出しました」といった説明も付いていた。