最近、シリコンバレーに店舗を構えるディスカウントストアや食品スーパーに行くと、「ここ(店舗)はもう配送センターなのだな」と感じることが増えている。

 例えば会員制ディスカウントストアの「Costco」。同店は消費者向けに卸売価格で食品や洗剤などの日用品、家電や家具などを販売するが、最近は店先に「Google Express」用の棚を設けている(写真1)。

写真1●「Costco」に設けられた「Google Express」用の棚
(撮影:瀧口 範子、以下同じ)
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 Google Expressは、顧客が注文をした当日や翌日に商品を届けるというスピード配達をうたっているが、「Amazon.com」のように自社倉庫を設けてはいない。Google Expressの運転手が提携する各店舗を回って商品をピックアップし、ユーザーに届ける仕組みだ。

 Costcoも提携店舗の一つになっていて、Google Expressの顧客はCostcoがそろえる結構な種類の商品を注文できる。ほかにもGoogle Expressはドラッグストアやスポーツ用品などのチェーンと提携している。

 CostcoでGoogle Expressのサービスが利用可能になった当初は、しばらく何の変化も無かった。ところがここ1年ほどでCostcoの店頭にあるGoogle Express用の棚がだんだんと拡張されてきている。棚の商品は、Google Expressのマーク付きの紙袋に入れられていたり、Google Expressのテープが張られたりしているので、それがGoogle Express用に出荷を待っているということが分かる。

写真2●Costco店頭に止まるGoogle Express車両
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 実際、Google Expressの車がこの棚の前に止まっているのを何度も見かけたことがある(写真2)。棚を管理しているのは、Costco側のスタッフなのか、あるいはGoogle Expressが送り込んでいる契約スタッフなのか不明なのだが、大抵その2人で紙袋を車の後部に積み込んでいる。ルートによって何台もドライバーがいるのだろう。この風景を何度も見かける。