最近、デジタル関連で米Mattel(マテル)の名前を目にすることが多い。「バービー人形」をはじめとするアメリカの老舗玩具メーカーだ。そのMattelが何かとデジタル戦略に出ているのだ。そうした同社の新しいデジタル玩具の例をいくつか挙げてみよう。

写真1●音声で応答する「Hello Barbie」
出典:米Mattel
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 一つは、バービー人形のAI化だ。先だってのコラムでも少し触れたが、これはユーザーと一緒におしゃべりできる「Hello Barbie」(写真1)というバービー人形で、クラウド上の自然言語認識機能を利用して、ちょっとしたやり取りができる。AIと言ってしまうと少々大げさかもしれないが、子供が喜ぶ程度にはおしゃべりが可能だ。

 おしゃべりする際には、ベルトの中央のボタンを押す。デモビデオを見る限りでは全ての質問に答えられるわけではないようだが、おしゃべりに困ると、「あなたは将来何になりたいの?」とか「あなたの好きな料理は何?」などと聞いてきたりして、子供の回答にも気の利いた返事をするようだ。

 WiFiにつながるこのHello Barbieは2015年秋に発売され、値段は75ドル。ほかのバービー人形が安いものならば10ドル以下なのに比べると、結構高い。充電用の特製スタンドがセットになっている。

人形の家のIoT化、人形用ドローンなども

 そのバービー人形の家「ドリームハウス」が、今度は何とスマートホーム化される予定だ。人形の家のIoT(Internet of Things)化だ。しかも音声入力で操作できるという。こちらは今年中に発売予定というが、音声で照明の色を変えたりエレベーターを昇降させたりできる。週末のパーティーのためのパーティーモードという設定もあり、照明が点滅して音楽が鳴り、階段が滑り台として展開する。こちらは299ドル。

 バービー人形が乗るドローンも登場するという。60ドルの小型ドローンで、バービー人形がその上に立って飛行する。IoT、ドローンと大人の世界でも流行している用語が、バービー人形の世界にも入ってくるというわけだ。

 バービー人形を離れてMattel全体に目を移すと、3DプリンターとVR(バーチャル・リアリティー)がオモチャの世界に統合され始めている。